デジタルネイティブ世代の発想と
ものづくりの情熱に出会いたい。
審査員
小島 未紅
代表取締役社長
#審査員
INTERVIEW 01
大手企業の安定を捨てて起業へ
大学卒業後、大手SIer企業にシステムエンジニアとして勤務しましたが、入社3年目の25歳のときに退職しました。その後、2016年に株式会社を設立し、翌年に日本で初めてのノンワイヤーブラの専門ブランド『BELLE MACARON』を起ち上げました。フィット感とデザイン性を兼ね備えた独自の商品開発、SNSやホームページ中心の販売戦略が功を奏し、増収を続けています。
成功のポイントは何だったか。ひとつ挙げれば、顧客目線のものづくりを徹底してきたことです。せっかく集客しても、返品があったり、リピーターが増えなければブランドの存続は難しいもの。さまざまな試行錯誤を繰り返し、商品の完成度を上げてきました。
INTERVIEW 02
外部スタッフによるチーム編成
起業した理由は大きく2つあります。ひとつは私がSE時代に感じていた下着への悩みです。ニッチな悩みですが、それを解決できるプロダクトがどうしてもほしいと思いました。
もうひとつはキャリア形成への不安です。大手起業の仕事は細分化されていてスキルが積み重なる実感が持てませんでした。女性としてのライフプランを思い描いたときに、このまま残るよりも若いうちに独立して経験を積みたいという気持ちが強くなり、起業するという選択になりました。
現在、会社は社員ゼロ名で、私がひとりで経営しています。商品開発に際しては、外部からスタッフを集めるプロジェクト形式で進めており、デザイナーやエンジニアなど、その道のプロたちによって開発・製造を進める点では、Tornadoのチーム編成によく似ています。
INTERVIEW 03
一生ものの出会いにするために
社員でもない人たちが集まって、成果を出せるものなのかと思われがちですが、不安はまったくありません。理由は、皆さんプロフェッショナルとしての矜持があるからです。彼らには半端な仕事をしたくないというプライドがあり、事業やプロジェクトの目的に対し、強いコミットを持っています。
Tornadoに集まる学生の皆さんも、まさに同じ状況です。「たまたま集まったチームだけれども、プロジェクトの成功という目的のために、自分の持てる力を出し切ろう!」という思いは正しいし、そういう思いを持った人たち集まりは、その場限りではなく、きっと一生ものの出会いになります。
このたび、Tornadoの審査員を受けて興味を感じるのは、デジタルネイティブと言われる若い世代がどういった視点でプロダクトを発想するのかということです。今の学生さんはSNSを駆使して積極的に動画を公開したり、スマホで普通にショッピングもします。それらの体験をものづくりに生かし、ぜひTornadoで形にしてほしいと思っています。
企業情報
株式会社ashlyn
https://www.ashlyn.co.jp/
「女性の日常をもっと快適に」をコンセプトに、毎日をアクティブに過ごす女性のニーズに寄り添うランジェリーブランド。
締めつけや不快感の原因にもなるワイヤー・ホックから解放されたノンワイヤーブラ「24hブラ」や一枚で4枚分の吸収量を持つ吸水アイテム「1DAYリリーパッド」を発売しています。